革工芸体験 in キッザニア東京(特別プログラム)

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伝統サポーターズでは、小学生・中学生を対象にした革工芸体験を8月10日、23日と28日の全3回開催しました(「キッザニア東京サマーキャンプ2016」特別プログラム内)。小学3年生から中学2年生までの計80名の子どもたちが、夏休み期間を利用した伝統工芸体験に臨みました。

革製品にはクロコダイル(ワニ)、リザード(トカゲ)、牛、豚、ガルーシャ(エイ)などさまざまな種類のものがあります。クロゴダイルでも、背中とお腹の部分では特徴が違います。子どもたちは実際に手で触れながら、革の種類について学びました。

講師を務めたのは、東京・浅草で革職人として活動されている小島国隆さん。おもに時計ベルト製作を得意とする革工芸作家です。中でも、古来より武具や刀の柄として使用されてきた非常に頑丈な素材「ガルーシャ(エイ革)」を用いた、縫製技術・加工技術の美しさと熟練の技は目を見張るものがあります。全国でも小島さんのようにステッチを入れて仕立てられる"ガルーシャ職人"は少なく、時計の革ベルト製作では4名しかいないそうです。

子どもたちが作った作品は、ブートニエール(*)とコインケース。子どもたちは、お父さんやお母さんなど家族へのプレゼントとして、革工芸に挑戦していました。

ブートニエールとは? 男性が上着の襟穴に挿す飾り花のことです。男性のファッションとして、フォーマルスタイルのための上品なアクセントとなり、Vゾーンが華やかになります。

ブートニエールの素材はリザード(トカゲ)。2種類のお花のパーツを選んで加工します。革にはそれぞれ色が施されていて、子どもたちは各々の好みで選んでいきました。

色の施していないパーツ部分に色を加え、パーツを組み合わせ、滑らかさを演出するためにヤスリをかけて出来上がりです。

続いて取り組んだのは、コインケースづくり。こちらの素材は牛革を用いました。

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色の施されていない革の周囲に、茶色の液体を染み込ませた綿棒でコロコロと擦り付けて、色を馴染ませていきます。その後、研磨用液体を少しずつ塗っていき、液体が乾かない間におはじき(ガラス)で表面をこすり、磨いていきました。革の素材自体の加工が終了すると、4つの穴に金属をはめてハンマーで打ち込み、留め具部分を作ります。

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約1時間の作業を終えて、コインケースの完成です!

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体験後は早速、お父さんにブートニエールとコインケースを披露している子どもたちの姿も。プレゼントされたお父さんたちの嬉しい表情が印象的でした。

 

体験の様子

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