伝サポが応援する「かーちゃんの力・プロジェクト」とは?

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福島の「福幸(ふっこう)」のために!

伝サポの第1回リアルイベント(東京・大田区、3/28開催)で参加者に提供する「あぶくまの食(あぶくま御膳)」を開発したのが、福島の女性農業者団体“かーちゃんの力・プロジェクト”。東日本大震災以降の避難生活の中、これまでに培って来た知恵や技術を基にした、特産品の加工販売やお弁当づくりなどを通じ、地域コミュニティの再構築や食文化の伝承など、阿武隈地域の復興を目的として様々な活動に取り組むプロジェクトです(公式サイト:http://www.ka-tyan.com/)。

推進役の坂本氏とは昨年、伝統サポーターズのサービス発足時に友人の紹介で知り合いました。食に関するプロジェクト立ち上げのスペシャリストとして、多方面でご活躍されています。坂本氏は「伝統伝承料理」、私は「伝統的な手仕事」を通した地域活性化を目的に活動しており、初めて会ったときから「何か一緒にできないか?」と企画を練っていたものです。
ですから今回、リアルイベントにご協力いただき、本当に嬉しく思っています。

坂本氏とお話した中で印象深かったのは、日本の伝統伝承料理がなかなか根付かない背景でした。地域に残る昔ながらの料理というのは、現代のように物が溢れた時代ではなかったため、身の回りにある素材を基に工夫を凝らして作られたものがほとんどです。つまり、ネガティブな言い方に置き換えると、貧しさをしのぐため、生き抜くための料理が多かったのです。そのため、伝える側の農家の女性にとって、豊かな時代に生きる今の若い人たちへ伝承することは“恥ずかしい”、という一種のためらいもあるのだと聞きました。また、煮物料理に代表されるように、手間暇がかかることも普及の難しさに繋がっているとのことでした。

しかし、そうした状況を打破し、伝統のレシピを基にした「あぶくまの食(あぶくま御膳)」がいよいよ多くの方々に届く日がやって来ました。このプロジェクトをきっかけに、福島や福島以外の日本の地域にも“福幸(ふっこう)”が訪れるよう、伝統サポーターズも応援していきたいと思っています!(伝統サポーターズ事務局S)