山梨の伝統工芸品「甲州印伝」、ニューヨークで注目

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山梨県の伝統工芸品、甲州印伝が米国・ニューヨークで話題になっていることはご存知でしょうか。海外向けとして、INDEN NEW YORKが発表され、全米最大級のファッション展示会にも出展しています。

【印傳屋便り〜ニューヨークより〜】今日は、ニューヨークから現地スタッフのレポートです。2月23日〜25日まで、全米最大規模を誇るレーディスファッションの展示会「コーテリー展」がニューヨークで開催されています。印傳屋は、2011年…

Posted by 印傳屋(印伝) INDEN-YA on Tuesday, February 24, 2015

ニューヨークのファッション関係者の間で注目を集めている甲州印伝。
しかし、現在はタイムズスクエアの近くに店舗を構えていますが、対象はバイヤーのみであるそうです。

今後は、一般客も甲州印伝を買うことができるお店がニューヨークにも展開されるのを期待したいところ。
オシャレな買い物スポットであるSOHO、世界的ブランドが軒を連ねる5番街などで日本を代表する伝統工芸品が販売される日も、そう遠くはない気がします。

そんな海外でも話題の甲州印伝ですが、特徴は鹿革と漆。400年以上の歴史を持ち、東海道中膝栗毛にもこの印伝の描写が出てくるほど古くから親しまれてきたことがわかります。現代では、ライフスタイルに合ったバッグや巾着、ハンコケースなど様々な商品として形を残しています。

(※動画は「甲州印伝 印傳屋|INDEN-YA」YouTube動画より)

印伝の原料となる鹿革は、もともとはインド産のもの。南蛮貿易が盛んだった時代に東インド会社より紹介されました。そのインド産の革の名前が「応帝亜(インデヤ)革」。それが「印伝」という名前の直接の由来になっております。

江戸時代には上流階級の人たちに愛された印伝。1987年に経済産業大臣指定の伝統工芸品にも認定されました。

印伝には様々な模様があります。とんぼをかたどったものや、桜やぶどう、松や菊など。その数は40種類以上にも及び、どれも古くから日本人にとって馴染み深いものがデザインに取り入れられています。

そのような模様が「更紗」と呼ばれる技で色を何度も重ねて作られる様子は圧巻です。 (実際に”更紗”という技法を用いられている動画は以下のリンクより、「印伝の世界」→「技」→「更紗」という手順でご覧になられます。

▼甲州印伝 印傳屋|INDEN-YAホームページ
http://www.inden-ya.co.jp/docs/main.html

様々な伝統技法が用いられ、長い歴史がある甲州印伝。日本国内に留まらず、海外へ積極的に進出している甲州印伝の今後にも注目ですね。(伝統サポーターズ事務局A)